年明けに健康診断に行った頃の話。
私は三年間健康診断をさぼった。
同じ頃、私の友達も偶然健康診断を受けた。
彼女は5年も健康診断をしていなかったという。
彼女は、ほくろのバイオプシーが必要だと言われたと心配していた。
この彼女、実は現役ナース。
明るい性格で、ちょっとしたことで大騒ぎをする。
心配ごとはみんなに言ってシェアしないと気が済まない性格。
そういうのっていいなと個人的には思う。
何事もオープンで、あっけらかーんとした感じで。
ほくろのことを言われた時、私は大して心配もしていなかった。
私も数年前に皮膚科でほくろのバイオプシーをしたことがある。
ほくろというか、少し出っぱっていて、言われてその場でサクっと切られた。
麻酔もしていたし、何も感じなかった。
それから連絡もないので、大丈夫だったんだなと一人で納得しているけれど、
そんなもんだよ。
きっとああやって余計なバイオプシーしてお金取るんだよ。
と彼女に話して笑っていた。
その後、マモグラムでも彼女はもう一度検査が必要と言われ、青くなっていた。
私も前にマモグラムの後バイオプシーをしたことがあるので、
そっちの方が心配だった。
でも、結局彼女の胸は、再検査の結果何でもないことがわかった。
よかったね〜。
と喜んでいたら。
ほくろのバイオプシーの結果がメラノーマだった。
メラノーマはスキンキャンサーという認識しかなかったけれど、
実はメラノーマはスキンキャンサーの一番怖い版だという。
ルートがあって、これが知らぬ間に広がり、転移する。
さすがに私も何て言っていいのかわからなかった。
検査結果の電話で、ドクターがすぐに手術が必要と言っていたらしく、
その週のうちにスケジュールされた。
大丈夫だよ、すぐに終わるよ。
と、みんなで彼女を励ました。
周りはそれくらいしかできない。
手術の日の朝、私たちは花を買った。
無事に終わってよかったねと言う意味で。
でも、彼女から届いたメッセージでを読んで、
花の必要はなくなったことを悟った。
メラノーマのルートが思った以上に深く、
その日の手術は断念。
日を改めてスケジュールし、リンパに転移がないかも確認するということ。
彼女はさぞかしショックだっただろうと思う。
怖かっただろうと思う。
私たちもことの深刻さを認識した。
手術は翌週に行われた。
手術前、彼女は怖くて泣いたと言っていた。
一晩中眠れなかったと言っていた。
医者から余命を宣告された夢を見たと言っていた。
それとはまた別に、
手術の翌日に子供の歯医者のアポがあるから連れて行くとか、
午後には学校に迎えに行くとか、
かなりオプティミスティックな事も言っていた。
私は、それは多分無理だよと助言した。
3年前、胸の小さなバイオプシーをした後、
私は3日間寝たきりだった。
内出血をして、患部が腫れ上がり、
外出できる状態ではなかった。
何よりも手術後は安静にして傷を治す事が大事。
ヘルプできることはするからとみんなで彼女を押しとどめた。
そして手術の日、今度こそ花を届けた。
手術の後の経過も順調で、リンパへの転移はなかった。
本当によかった。
よかった。
一同胸をなで下ろした。
その後タフな彼女は、1週間後にはナースの仕事に復帰し、
あんな騒動があったとは思えない程元気に冗談を飛ばして生活している。
でも、たまにメラノーマの患者が亡くなったという話を聞くと、
ハッと思い出す。
最近でも14歳の娘がメラノーマで亡くなったという記事を読んだ。
メラノーマはアメリカでは思った以上にコモンな病気であるらしい。
メラノーマの予防といったら、やはり日焼け止め。
彼女もこの一件の後、子供達に執拗に日焼け止めをぬっている。
私も数年前までは数時間ごとに日焼け止めを塗り、
絶対にシミを避けると頑張っていた。
でも、この一件にもかかわらず、最近はかなり日焼け止めに関して緩やかになった。
そのお話は次回に。
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