2014年2月13日木曜日

キャノーラ油はヘルシーじゃない?!

先日ココナッツオイルについて書きましたが、同じオイルでも植物油が実は体に悪いという記事を最近よく目にします。
生産時にケミカルプロセスをする、高温加熱がされている、またオメガ6が摂取過剰になるのもよくない。
うーん、一昔前にはヘルシーと言われていたものがその名声を奪われ一気に坂道を下るというのは何とも恐ろしいです。
私が子供の頃は植物油は体にいいからと何にでも使われていました。
今では常識となった悪名高きマーガリン等のhydrogenated fatも、昔は競ってトーストにぬったものです。
私たちは一体何を信じて、何を食べてきたのでしょう?

さて、植物油の代表選手、キャノーラオイル(菜種油)ですが、こんな映像を目にしました。



これを見た限り、オイルを抽出する時と、洗うとき二回はケミカルを通していますね。どうやって漂白するのかは収められていませんでしたが、聞くのも恐ろしい感じです。そして最後に匂いを取る為に熱をかける。キャノーラオイルはかなり高度に精製されたオイルだったのです。

このビデオにもあったように、キャノーラオイルは飽和脂肪酸が低く、オリーブオイルと同じ一価不飽和脂肪酸が60%なのですが、オメガ3等の多価不飽和脂肪酸も含まれています。
このオメガ3は熱に大変弱く他の多価不飽和脂肪酸と共に、精製時に加熱された時点で酸化していると考えていいでしょう。
ということは、お店の棚に並んでいる時から、既にオイルは酸化していることになります。
酸化したオイルに含まれる過酸化脂質が体内に入ると、細胞を傷つけ、老化やはたまた癌の原因にもなるとよく言われています。例え少量であっても、なるべく控えたいですね。

更に、市販のほとんどのキャノーラ油の原料になる rape seed は遺伝子組み換えがされています。もともとの目的は、体に有害とされる特定の脂肪酸(erucic acid)含有量を低くするためなのですが、他の多くの遺伝子組み換え食品と同様、植物自体に農薬の役割を組み込んでしまっているのです。遺伝子組み換え食品(GMO)を食べているとアレルギー等の異常が増えると言われているのはこのためです。

では、キャノーラオイルは使わないほうがいいのか?

もともと日本や中国、インドでは古代から菜種油を使用していましたが、伝統的には菜種油と一緒にココナッツオイル、ラード、ギー等の飽和脂肪酸も食事に取り入れられます。そうすると、菜種油の有害とされている脂肪酸も何のリスクも示さないそうです。
今みなさんは現在ご家庭で調理用にどのような油を使用されていますか?
オリーブオイルブームから、一価不飽和脂肪酸が体にいいという概念が定着し、オリーブオイルやキャノーラ油の使用がかなり多いのではないでしょうか。
私もそんなメディアやブームに流されてオリーブオイル一本を使用していた一人でした。
実は一価不飽和脂肪酸のみが増えると、逆に心臓病の発生率が増えるという報告があるのです。
「飽和脂肪酸は悪。植物油が善。」というのは、アメリカの食品産業の巧妙な策略と宣伝の賜物であるようです。
ショートニングの「クリスコ」の販売戦略がトランス脂肪酸を「バターより安い、健康的」と歌い、定着させたのと一緒ですね。

飽和脂肪酸は、実は体にとってとても大切な脂肪酸。
脂溶性の栄養素を効率よく吸収するにも、実は質の高い飽和脂肪酸がとても大切なのです。
飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸、両方食べる。
私もまだまだ勉強中ですが、もしキャノーラ油を使用するのであれば、遺伝子組み換え品を避け、圧搾法のものを選びたいですね。


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