2013年2月27日水曜日

発酵食品で肌がきれいになる?ココナッツケフィアのその後 とか

まずは先日のヤングココナッツケフィアのご報告。
water kefir についてはここ
ココナッツについてはここ

ココナッツウォーターケフィアは、発酵が活発でかなりバブルが出ていました。
発酵が進むにつれて、クリアーだった液体が白っぽくなり、味見をしたら、酸っぱい!
これぞLacto-fermentation!
普段の砂糖水のケフィアだけではあまり酸っぱくはなりません。
数日発つと発酵臭がしてきますが、砂糖がフルクトースに変わるので甘味の方が強いです。

ココナッツウォーターケフィアを漉してケフィアグレインを取り除いた後、風味付けのためにオレンジを入れ、更に一日置いておきました(二次発酵)。
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お味の方は、うーん。
ヨーグルトの上に浮いてくるホエイに似ています。ちょっと酸っぱいのですが、ココナッツの甘味もほのかにあり。
キンキンに冷やしてソーダ水で割ったら飲みやすくなると思います。
子供達にはちょっときつい味なので、ジュースを加えてあげました。

そして、ココナッツミートのケフィアはというと。
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もともとプリンのようにトロっとしていたので、バブルが中にトラップされてそのまま残っています。
食感はムースそのもの。
中に入ったケフィアグレインは取り出せなかったので、そのまま一緒に蜂蜜をかけて食べてしまいました。
もっとチーズのように硬くなるかと思ったのですが、ミキサーで攪拌したときからかなり空気が入っていたので、今度は水分をもう少し増やして挑戦してみようと思います。

普通の砂糖水ケフィアの方ですが、
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こんな感じです。
最近のお気に入りフレーバーは、ドライクランベリーとオレンジスライス。
ドライクランベリーはオイルと砂糖でコーティングされているので、さっと熱湯で洗ってから入れます。
オレンジはオーガニックを使用します。
ケミカルは最終的にケフィアグレインを傷つけ、発酵力を弱めてしまうそうなので極力避けます。
最近また暖かくなってきたので発酵がさかんになり、バブルが勢いよく発生しています。
フルーツの周りについてますよね。

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昨日の朝2次発酵を始めたドリンクは、今朝ボトルを開けたときにシュワーっと溢れそうなほどバブルが出てきました。
天然ソーダです。
ソーダ好きの長男は、予想以上にポジティブにケフィアドリンクを受け入れてくれるのでありがたいです。

ケフィアグレインが 増えて、今では一次発酵中のものだけで3本もあります。
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以前はミネラル補給にブラックストラップモラセスを入れていたのですが、あまりにもドカドカとグレインが増えるので、今ではモラセスの代わりに天然塩を少し入れるだけにしました。


さて、私がこの発酵ドリンクを始めたきっかけですが、体内にいるバクテリアがいかに大切かということを知ったからです。
日本では新谷弘実先生がエンザイムの大切さと発酵食品の重要性を説いていらっしゃいますが、アメリカでも腸の働きが健康の鍵を握っているという考え方がかなり一般的になってきています。特に、体には人の細胞以上に微生物が多く、(何と100兆以上も)その役割が注目されています。

ここに人の体と体内微生物の成長過程をわかりやすく示したインフォグラムがあるので参考にしてください。

体内に住む微生物一つ一つは人の細胞よりもずっと小さいのに、その重さは成人で一人5パウンド(約2.3kg)にもなるそうです。そしてその多くが腸内に集中し、このバランスが崩れる(善玉菌が減り悪玉菌が増える)といろいろな病気や疾患にかかりやすくなります。
善玉菌は消化、免疫、毒素排出等大切な役割を担っています。今話題の酵素も菌が体内で活動することによって 生じます。
英語の文献を読んでいると、「skin is the largiest organ」という表現をよく見かけます。
胃腸の働きが弱り、未消化の食べ物が残って毒素となって体内を回ると、肌に現れるというのです。
もちろん、肌に現れるのは 胃腸の働きだけではありませんが、腸内環境(inner eco system)を整えることがいかに大切かということがわかります。
せっかく高いお金を払ってオーガニックフードやサプリメントを買っても、きちんと胃腸内で消化吸収されなかったら全く無駄になってしまいます。

私は 一ヶ月ほどprobioticサプリメントを摂っていました。善玉菌サプリです。もともとは新谷先生の本を 読んで酵素サプリを買うつもりだったのですが、たまたま買った酵素にprobioticも入っていたのです。
それを摂り始めて2週間たったある日のことです。日焼け止めを塗ろううと顔をさわって、肌がつるつるになっていることに気づきました。
そういえば、数ヶ月悩まされた大人ニキビもかなりおとなしくなっています。
もちろん食生活の変化など、いろいろなことが複合的に効いた結果なのかもしれません。
そのサプリはちょっとお高めだったので一瓶終わったあとは続けていないのですが、プロバイオティックはケフィアや発酵食品として取り入れています。
そのおかげか、肌の調子も引き続きいいですし、便の状態も良好!

さて、善玉菌ですが、発酵食品に多く含まれていることは 広く知られていますね。
世界中どの文化でも、人々は発酵食品を自然と作り出し、それが体にいいことを本能的に感じて長い間食べ続けてきました。
日本の沢庵、梅干し、味噌、納豆などや、西洋のサワークラウト(酢キャベツ)、ヨーグルト等は全て普通に食べられていたものだったのですが。

近年の産業化した食品業界では、発酵食品を昔のように時間をかけて発酵させることが少なくなりました。
味の均一化が必要なために、添加物や酢などを混ぜ、短時間でそれっぽい味がするように作り出されたものなのです。もちろん、そういった食品に善玉菌が期待出来ないことは言うまでもありません。

そんな訳で、発酵食品は今アメリカでも徐々に注目を浴びつつあります。
「cultured food」という言葉をよく聞きますが、これがいわゆる発酵食品の新しい呼び方のようです。
特にcultured vegetablesは日本の漬物よりも作るのが楽なので、私も最近頻繁に 作っています。
その件についてはまた後日ご報告しますね。

では、腸内環境を整えて、今日もハッピーデトックス!

2013年2月24日日曜日

ある日のお食事、レスキュー騒動とか

先日の日曜日は長い一日でした。
午前中は子供達の水泳大会。朝6時半に家を発ち、子供達は7時半には水の中。
カリフォルニアは冬でもスイミングは外のプールです。
どんなに暖かいと言っても、当日の朝の気温は8度。
調度サンタアナウインドという強風も重なってかなり肌寒い日になりました。
プールから出てくる子供達は寒さで体が震え、親としては急いでパーカーを着せたり、暖かいものを食べさせたりして本番に備えます。

お昼少し前に大会が終わり、下の娘がお友達の家に遊びに行きました。
お友達はビーチフロントのプライベートコミュニティーに住んでいるらしく、3時に娘を迎えに行った時には
「素敵なところだね」と一言二言褒め言葉を残してさっと去るつもりだったのですが。
彼女の家の前についた頃電話があり、今ビーチにいるのだけれど、子供達が歩いてそっちに向かっている。上の子が遠くに行ってしまい、ご主人が連れ戻しに行っているので自分はこの場を離れられないとのことでした。
ちょっとしたエマージェンシーのようなことを言っていたので、それを聞いた私の主人が息子を連れて先にビーチに下りていきました。たいしたことはないと言っていたのですが、娘と一緒に歩いてきたお友達を一人で残すのも心もとないと思い、私も一緒に下のビーチまで歩いていきました。

ビーチには、私の主人とコミュニティーのセキュリティーらしき人、他5,6人が立って遠くを見つめ、娘の友達のお母さんがその周りをうろうろしながら電話で話していました。
皆が見つめている先は海。遠くにわずかながら人影のようなものが。
鈍い私にもさすがに事の重大さがわかり、顔色が変わりました。
あれはかなりまずいのでは。どうやらパドルボートに乗っているらしいのですが、ほとんど視界から消えてしまいそうなほど遠くまで流されてしまっています。
パブリックビーチには必ずライフガードがいて、少しでも波が強くなってきたり流されそうな人がいると、荒波の中を泳いだりパドルボートでさっとかけつけてくれるのですが、ここはシーズンオフのプライベートビーチ。
On duty のライフガードがいないらしく、私たちはただ祈る思いで見つめるばかり。
おそらくレスキューには連絡が行っているはずなのに、ボートがなかなか現れない。
落ち着かずに歩き回るお友達のお母さんがどんな思いでいるのかと私もいてもたってもいられない気分でした。
私達が来てから10分ぐらい経ってからでしょうか。ようやく近隣のライフガードのレスキューボートがすごい勢いで視界に飛び込んできました。
と同時に、少し離れた市のポリスのヘリコプターが上空に現れ、レスキューを見守っているようでした。
もう大丈夫。
涙が出そうな安心感がどっとあふれ出たのを覚えています。
その後ヘリコプターが砂浜上空に近づき、その下を数台のパドルボートがビーチに戻ってくるのが見えました。
風が強いから帰れという警告でも出したのかと思ったのですが、実はこれもレスキューの一環だったのだと後に新聞を読んで知りました。
どうやら沖に流されたのは、うちの娘のお友達のお姉さん10歳と、他にそのお友達の女の子が二人。
お友達のお父さんは週に5回も海で泳ぐというオープンウォーターのスイマーで、気づいてすぐに海に飛び込み、最初にお友達二人を安全海域を示すブイまで連れて行ってそこで待機させ、彼女達が使っていたパドルボートで自分の娘を迎えに行ったようです。
そして、たまたまビーチにいた人達が有志で自分達のパドルボートでブイに待機していたお友達を連れ戻しにいってくれたのでした。
気づけばビーチには消防や救急車が来ていて、無事に帰ってきた女の子達はレスキューの黄色い毛布に身をつつんで震えていました。
当日は風が強く、パドルボートで海に出た女の子達はどんどん流されてしまい、そのうち疲れて泳げなくなってしまったのだそうです。
彼女達は三人ともうちの子供たちと同じスイムチームで週5日泳ぎ込んでいるスイマーです。どんなに泳ぎ方を知っていても、強風と荒波の中ではどうにもならないときもある。
この辺りのビーチは普段でも波が激しいことが多く、うちの息子はいまだに海を怖がります。
せっかく泳げるのにと、親としては歯がゆい思いでしたが、今年の夏はビーチのジュニアライフガードのプログラムに突っ込むつもりです。
海を知るということの大切さ。改めて学びました。

で、レスキューされた女の子達がジャクジーで体を暖めたりしている間、私は下の子供達を砂浜で遊ばせて、結局そこに2時間ぐらいいました。

身体的にというより、感情的になったからでしょうか、車に乗ったとたんホッとするのと同時に体が重くなり、帰って夕飯を作る気にもなれないのでピザでも買っていくことにしました。
調度ココナッツを買いにMother's Marketに寄ることになっていたので、ついでにピザもそこで調達しました。

そのピザが、かなりおいしかったのです!
お腹が空いていたので写真を撮る暇もなく食べてしまったのですが、リンクで我慢してください。
Amy's Pizza Margherita


Amy's three cheese pizza

調度お店でセールになっていて、二つで10ドルぐらいでした。直径20cmぐらいの小さめのピザです。

で、何がおいしかったかと言うと、やっぱりチーズだと思います。
私達のお気に入りは全員一致でMargherita。
パッケージの写真に偽りはありません。
凍っている状態で、四角いチャンクのチーズが結構たくさんのっていて本物感いっぱいだったのですが、原材料表示を見ると、「whole mozzarella cheese」とあります。
モッツァレラチーズは「part skim milk」と言って、一部脱脂乳から作っている低脂肪なものが多いのですが、さすがフルファットの力ですね。こくが違います。
大抵のピザは、フローズンでもデリバリーでも、チーズがたくさんのっている割には上に油が浮いているだけで、チーズ自体はプラスチックのようでであまり美味しいと思ったことがなかったのですが、アメリカに来て初めておいしいと思うピザに出会えました。

ところで、Mother's Marketに寄った真の目的は、「young coconuts」です。
普通ココナッツといったら、茶色い毛のようなものにつつまれたココナッツですが、この熟していないココナッツは、白い厚い殻に覆われています。1個2ドル~2ドル50セントぐらい。
最近何回かこのヤングココナッツを買って中のココナッツウォーターを飲んでいたのですが、以前は見向きもしなかった子供達が、急に飲みたいと言い出したのです。
前日に3つ買ったのですが、そのうちの一つを主人が割った時に失敗して、中の水を全部こぼしてしまいました。
そんなわけで、敗者復活戦です。

photo (4)

外側の皮が厚いので、少し包丁で削いでから穴をあけて、中の水を取り出します。
1個のココナッツからこんなにココナツウォーターが取れるときもあります。
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たまにがっかりするほど少なかったりすることもあります。
なるべく重いココナッツを選ぶようにしてるのですが、なかなか難しいです。
甘ったるい味で、慣れるのにちょっと時間がかかるかもしれません。
私も最初に飲んだときは気持ち悪くなりました。子供達もオェ~っというリアクションでしたが、なぜか癖になったようです。
子供用にはココナッツに穴をあけて、そこに直接ストローを挿します。
トロピカル気分満点。(写真忘れました。。)

次に水がなくなって空になったココナッツを、中華包丁のようなものでえいやっと割ります。
そして、中のミートを取り出します。(これが一般的に言われるココナッツ)
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お店で売っているココナッツは乾燥していますが、ヤングココナッツはゼラチンのようにプリプリしています。
これをスプーンでこそげ取ります。
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こちらもココナッツウォーターと同じようにほのか~な甘みがあり、ゼラチンの食感とあいまってお寿司の「エンガワ」のような味がします。
刺身醤油と合うだろうな~。

今回私がやってみたかったのは、ココナッツウォーターをケフィアで発酵させること。
あと、ココナッツミートも水と混ぜてミキサーにかけ、そこにケフィアを入れておくとココナッツチーズのようなものができると本で読んだので、それも試してみたかったのです。

参考文献はこちら。


本当はミルクケフィアを使うらしいのですが、どこかでウォーターケフィアでもできると書いてあったので、だめもとでトライしてみることにしました。
子供達と一緒においしく食べられる発酵食品ができたらなと期待しています。
まだケフィアを入れて半日ほどですが、ウォーターの方はバブルがたくさん発生しています。
ココナッツチーズの方は、ブレンダーで混ぜたときに水を少ししか足さなかったので、最初からココナッツプリンのようなトロっとした感じになっています。一応ケフィアグレインを入れてあるのですが、発酵する前から既に固まっているので、次回はもっと水を混ぜてココナッツミルク的にしてからケフィアを足してもいいかなと思っています。
とりあえずどちらもとても楽しみ。
お味等のご報告は後日ということで。

2013年2月21日木曜日

今日のお食事

本日のランチ

ケフィアドリンク
アボガドとベジラップ、
自家製キムチ

ケフィアドリンクは、最近また気温が下がりキッチンが60度前後(摂氏15度ぐらい)をうろうろしていたので、発酵が遅くまだ甘味が強く残っていました。そういう時は水割りです!ケフィアは発酵が進むと甘味が少なくなり、発酵臭がきつくなります。

ベジラップはフラットブレッドにエッグプラントペーストを塗り、サラダミックスをFlax seed oil(亜麻仁油)と塩麹であえたものと、アボガドスライスをのせて巻いたもの。
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フラットブレッドは、EZEKIELのsprouted grain tortillas。
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一般の全粒粉を使用したフラットッブレッドに比べるとちょっと固めで温めた時にひびが入りやすいのですが、プチプチとした感じがあって芳ばしいです。「sprouted grain」というのは、小麦等の雑穀を発芽させたものです。
穀物が発芽すると、酵素が働き複雑な炭水化物を分解し始めるので、体内に入った時にかなり消化しやすくなっているのです。
お豆を食べるとガスが出るという人は、豆を丸一日水につけた後水切りして、ラップ等でカバーして1〜2日おいておくと発芽するので、試してみてください。

今日パンに塗ったのはTrader Joes'の Eggplant Garlic spread(ナスとガーリック)。
昨日お店に行ったらこれを使ったサンドイッチを試食していて、子供達が気に入ったのですっかりのせられて買ってしまいました。
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とてもマイルドで、大人的にはもっとガーリックと塩が効いてもいいと思います。
塩っぽいクラッカーにつけたら多分ぴったり。

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クリーミーなアボガド、最近やっと好きになりました。
自家製キムチは先週始めて作ったのにほぼ一人で食べてしまい、写真を撮る前に終わってしまいました。

で、こんなお上品な食事で終わるわけではなく、これをガッツリ二つ食べ、その後子供達が帰ってきた時に一緒にスモークサーモンサンドイッチを食べました〜。

そういえば、探していた米麹が日系スーパーで見つかりました!
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1月に帰国した時に買ってきたものがなくなってどうしよう〜と思っていたのですが、無事入手。
売っている塩麹や醤油麹は小さいのが3ドル以上もするし、見えないところで何が足されているかわからないので自分で作るのが一番。あのまろやかな味は病みつきになりますね。
私はサラダに塩麹をかけるのがお気に入りです。塩麹とフラックスシードオイルのコンビはどんなドレッシングよりもおいしいです。熱しないので善玉菌も取れて一石二鳥。

またお腹が空いてきました〜。

2013年2月19日火曜日

オーガニックを買った方がいい野菜、果物(農薬がたくさんついているもの)

デトックスを考える時私が一番注意していることは、「毒を体に入れない」ということです。
週末断食やコロンクレンズなどで体に溜まった毒を排出しようとするのはもちろん大切なことだと思いますが、
(私自身はまだ試したことはありません)実は体は毎日デトックス作業を行っています。

今は呼吸をしているだけでも毒が体に入ってくる時代。
大気汚染、家のペイント、化粧品、洗剤、化学肥料や農薬等、私たちの気づかないところで毒素は肌や鼻、口を通して体内に入ってきます。それを休みなく無毒化し、排出しようとするメカニズムが私たちの体には備わっているのです。
この解毒作用が間に合わないと、徐々に体の中に毒が溜まる訳ですが、なるべく毒をためないようにするには、毒を減らすのが一番。

そこで大切なのが、普段から口に入れる食べ物。
アメリカは産業化した農業が一般的なので、広大な農地で化学肥料と農薬で育てられたGMOフード(遺伝子組み換え品)が一般的です。
しかもGMOフードはラベルがついていないので、確実に避けるためにはオーガニックを買うしかありません。
全てオーガニックにできたら理想なのですが、なかなかそうはいきませんね。
そこで、Environmental Working Groupがとても便利なリストを作ってくれています。
Dirty Dozen は農薬がたくさん残っていてオーガニックを買った方がいい野菜や果物12種。
2012年版はそれプラス2つ野菜が足されています。
Clean 15は、農薬がほとんど残っておらず、オーガニックでなくても安全な15種です。

まずDirty Dozen(オーガニックを買った方がいい野菜、果物)のリストをご紹介します。

1.りんご
2.セロリ
3.ピーマン
4.もも
5.ストロベリー
6.輸入もののネクタリン
7.ぶどう
8.ほうれん草
9.レタス
10.きゅうり
11.国産(アメリカ)ブルーベリー
12.じゃがいも
プラス
いんげん
ケール/葉物野菜

1位のりんごで40以上もの農薬が2位のセロリー、4位のもも、5位のストロベリーはUSDAのテストで60種類以上もの農薬が発見されたそうです。12位のじゃがいもでも35以上とか。
リストの最後に足されたケールですが、去年はスーパーフードとしてアメリカで大人気になりました。
お店にポテトチップスならぬケールチップスが並んだほど。葉物野菜は自分で育ててみるとわかりますが、すぐに虫にやられてしまいますね。その分農薬が増えるのでしょう。
これらがすべて食卓に並んだら、一体何種類ものケミカルを食べていることになるのやら。

次に紹介するのはClean 15。こちらはオーガニックでなくても安全と思われる野菜、果物。

1.たまねぎ
2.スイートコーン
3.パイナップル
4.アボガド
5.キャベツ
6.スイートピース
7.アスパラガス
8.マンゴー
9.なす
10.キウイ
11.カンタロープ(アメリカ国産)
12.スイートポテト
13.グレープフルーツ
14.すいか
15.マシュルーム

アボガドやスイカ等、皮の厚いものは農薬から守られているようですね。

このリストを発見してから、毎年この時期になると安く出回るストロベリーが怖くて買えなくなりました。
今まではCostcoで大きなパックのものを購入していたのですが、今年はどうしようか。
幸いにもCostcoでオーガニックのフローズンベリーミックスが手に入るようになりました。
スムージーやフルーツスナックはそれでまかなえそうです。
フレッシュなストロベリーは、もう少しシーズンになるのを待って、オーガニックをちょっとだけ楽しもうと思います。



リソースはここ

2013年2月12日火曜日

ココナッツオイル、すごいんです

今ココナッツが大ブームなのをご存知ですか?
今から10年以上前、私がアメリカに来て間もないころ、ココナッツは心臓病の大敵でした。
Low fat diet が主流だった当時は、脂肪というだけでも目のカタキにされていたのに、ココナッツオイルの主成分が飽和脂肪酸とあっては、ちょっと口にしただけでコレステロールがガーンと上がり、心臓発作をおこすような印象がありました。
もともと私はココナッツへの馴染みが薄く、学生時代に旅行したドイツの屋台でココナッツの実にストローを挿したドリンクを試して気持ち悪くなって以来、わざわざ買ってみようなどとは夢にも思っていませんでした。

ところがところが。
去年の夏頃から、お店でココナッツウォーターを見かけるようになりました。
Costcoで試飲が始まり、Trader Joes'でもいくつかのサイズが棚に並び始め、それを手に取る人々。こうなると嫌でも目に付きます。Costco に入荷された時点で巷ではかなり知名度が高かったに違いありません。
そして更に目に入ったものが、Trader Joes' のココナッツオイル。
一体飽和脂肪酸の塊が何で今更新商品として出ているんだろう?
これは何かあるに違いない。

と、早速家に戻ってgoogle してみました。

まず、最も注目するべきココナッツオイルの特徴は、豊富な「laulic acid」の存在です。この脂肪酸は、ウイルスやバクテリア等の病原菌と戦ってくれる性質があり、母乳に含まれていることで知られています。赤ちゃんがお母さんの母乳を飲んでいると風邪をひきにくいというのは、このlaulic acidのおかげですね。私のお友達は、子供がものもらいにかかった時に母乳をかけて治したそうです。まさに自然の薬!
今はインフルエンザの季節。ココナッツオイルを積極的に取り入れて予防しなければ。

で、このlauric acid、食べるだけでなく、実は肌にも効果があるのです。
私は最近になって大人にきびに数ヶ月間悩まされていました。
前から吹き出物が出やすかったのですが、今回はbreak outです。
まるでティーンエージャーに戻ったように、おでこに花が咲き、口の周りにもできる始末。
この年になってのにきびなので、ホルモンのアンバランスかと思い、いろいろ試してみましたが、一向に改善の兆が見られませんでした。
そんな中、ココナッツオイルのリサーチ中に偶然ココナッツオイルがにきびに効くという記事を見つけたのです。
にきびは脂肪にバクテリアが繁殖して悪化しますが、このlauric acidのおかげでバクテリアが減少し、にきび改善に効果があるというのです。
ココナッツオイルを顔にぬるというのは最初はさすがに抵抗がありました。ココナッツオイルといっても冬の間近なカリフォルニアでは白い固形の脂肪のかたまり。これを手のひらで温めて伸ばしてから顔につける。うーん、なんだかラードをつけているような感触。しかし、ココナッツの甘いほのかな香りが心地よく、体にいいものをつけているという自信と安心感が生まれました。

そして翌日、確かににきび全体が少しおとなしくなったような。これはこれは!と、調子に乗ってその日の朝も洗顔の後に保湿クリームの代わりにココナッツオイルを使用。そんなこんなを繰り返していると、確かににきびが減ってきました。こちらが消えても次から次へと新しいにきびができるので、クリアーにはなりませんでしたが、できても格段に小さく、目立たなくなりました。

以来、私はずっとココナッツオイルを保湿クリームとして使っています。市販のクリームは体の毒になるものが多く含まれているし、かといって無添加は高い。その点ココナッツオイルは正真正銘オールナチュラルでお値段もお手ごろ!
太平洋の島々ではココナッツオイルを体全体にぬったり、料理にもふんだんに使っているそうです。
そうしてそんな彼らはいたって健康。心臓病や癌はほとんど見られないそうです。
そうそう、ぱさつく髪の毛にも効果抜群です。
是非試してみてください。

次に、脂肪を摂取して太るのが嫌、コレステロールが心配という人に朗報。
ベジタブルオイルの多くが長鎖脂肪酸であるのに対し、ココナッツオイルの主成分である脂肪酸は中鎖脂肪酸です。
長い鎖の脂肪酸が体に脂肪として残りやすいのに対して、中鎖脂肪酸は即効エネルギーとして燃焼されやすいという特徴があります。実際にココナッツオイルでダイエットに成功したり、また糖尿病の回復にも効果があるという報告もあるようです。
このほかにも、コレステロールを下げる、アルツハイマー病防止になる等、リサーチしているといろいろなベネフィットが見つかります。

私が使っているのはojioというブランドの100% organic coconut oil.



他のものも試したのですが、ここのココナッツの甘い香りに魅せられてリピしています。
多くのココナッツオイルが乾燥ココナッツから大量生産されるのに対し、ojioのココナッツオイルは生のココナッツから遠心分離機を使用して作られているそうです。
乾燥ココナッツを使用しているものの中には、ケミカルの含まれた溶液にココナッツを漬けて、オイル成分を抽出しやすくしているものもあるとのこと。買うときは要注意ですね。
大抵の場合、こういったプロセスは値段に反映されているので、私はあまりにも安いココナッツオイルは避けるようにしています。

そして昨日到着したのが、Tropical Traditions のGold Label Virgin Coconut Oil.



これは通販のみというのと、お値段がお高めというのがあって今までためらっていたのですが、先週32oz(960ml)ジャーがbuy one get one freeだったので、思い切って注文してみました。$40プラスシッピング$7.99で一本あたり24ドル。まずまずのお値段。

こちらのオイルは、ココナッツを収穫後、ココナッツミートを同じココナッツから取れたココナッツウォーターと一緒にしてココナッツミルクを作り、それを半日ほど寝かせると、成分の抜けた軽いココナッツミートが一番上に、水が一番下に、そしてその間にココナッツオイルという具合に自然と分離します。この後一度短時間加熱させることで水分を飛ばし、抗酸化作用を上げるのだそうです。
これは、フィリピンで昔から使用されていたオイルの製造方法で、他の方法に比べると格段に手間隙がかかるそうなのですが、ラボのテストでも抗酸化成分の高さが証明されているようです。
ココナッツミートだけでなく、ココナッツウォーターまで使うというのも注目すべきポイントですね。ココナッツの良い成分が凝縮していそうです。

使い心地ですが、Ojioのオイルがココナッツのイメージ通りの甘い香りなのと比べ、Gold Labelの方は、それプラスちょっとした酸味のような、発酵したような香りが加わります。どちらも口に入れると途端にとろけて抜群の食感!

今ではうちではパスタ以外の炒め物の時はココナッツオイルを使います。飽和脂肪酸は性質が安定していて、熱にとても強い油です。常温では2~3年は酸化ぜずに保存可能なほど。
娘のお気に入りは朝のスクランブルエッグの時のほのかなココナッツの香り。
あと、ガーリックとターメリックで炒めたライスも絶品です。
前は冷凍したご飯を電子レンジでチンしていたのですが、レンジの使用を控えようと始めたこのガーリックライス。
ターメリックの有効成分も摂れて一石二鳥。

一昔前の悪いうわさとは打って変わり、いいこと尽くめのココナッツオイル。
みなさんも是非是非活用してください。

2013年2月11日月曜日

Water Kefirって知ってますか?

Water Kefir って聞いたことありますか?
日本で一昔前に、「ヨーグルトきのこ」って流行りましたよね。
飲むヨーグルトのようなトロっとした発酵ドリンクです。
これは英語で「ミルクケフィア」といいます。ミルクケフィアの発祥はコーカサス地方。
長寿の秘訣としてブームになりましたが、日本では最近めっきり姿を消してしまいましたね。

発酵食品が注目を集めているアメリカでは、ケフィアも例外ではありません。
スーパーでは飲みやすくフルーツフレーバーを加えたケフィアドリンクがたくさん並んでいます。
今回私が挑戦しているのは、このミルクケフィアの親戚、Water Kefirです。
Kefirは、体に良いバクテリアやイーストのコロニーです。
これらがお砂糖を食べて発酵、増殖し、それが体内に入ると、腸内の環境を整える手助けをしてくれるのです。
ミルクケフィアが牛乳のラクトースを栄養として増殖していくのに対して、Water Kefirは砂糖を食べて増えていきます。
発酵を続けるとシュワシュワとバブルが発生して、ソーダのようになると読んで、興味津々。あまりヨーグルトファンではないうちの子供達にもぴったりと早速オンラインで購入!http://www.keysands.com/
送料も入れて10ドルちょっとでした。

ケフィアの元は「Kefir Grain」と呼ばれています。
「グレイン」とは、普通粒々としたお米等の雑穀のことを指しますが、Kefir Grain はどちらかというと細かいゼリーが集まったような感じ。
小さなプラスティックバッグにお水と一緒に入って郵便で到着。
受け取ったKefir Grainは大匙2杯程度。
早速ついてきたレシピ通りにオーガニックの砂糖水に入れて培養開始。

あれから1週間たった今、ケフィアグレインはどんな状態かというと。
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倍以上に増えました。写真で大匙6ぐらいあります。別にもう一セットできたので、それは今日健康 フリークなお友達にお裾分けしました。

クロースアップで見るとこんな感じ。
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最初に届いた時はもっと白かったのですが、レシピにミネラルを足すと発酵が促されるとあったので、ブラックモラセスを入れたらその色がほんのりと移ったようです。

ケフィアドリンクの作り方:

ケフィアグレイン 大匙4
オーガニックの砂糖 大匙4
水 1quart (1リットル弱)
ブラックモラセスまたはミネラルの豊富な天然塩 ひとつまみ(オプショナル)

必要な器具:

quartサイズのメイソンジャー 等の空き瓶
プラスティックか竹の水切りかご
スプーン

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空き瓶に水、砂糖、モラセス等を入れてよく混ぜます。
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混ざったら、ケフィアグレインを足します。
蓋をして、24〜48時間室温に置きます。
48時間経つと、こんな感じになります。
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あまり見た目に変わりはないのですが、蓋をあけるとほのかな発酵臭が。
ケフィアグレインを水切りして、液体を別のボトルに移します。
そのまま飲んでもいいのですが、フレーバー付けのために、フルーツやフルーツジュースを入れて更に2、3日ぐらい室温で発酵させることもできます。
私はレモンがさっぱりとのみやすくお気に入りです。
この二次発酵の時に蓋をしっかり閉めておくと、ソーダのように気泡が溜まります。
私は蓋が圧力で飛んでしまうのが怖いので、毎日開けてガスを解放し、後から炭酸水を足してます。
本当に発酵してるのかなぁと疑問に思う場合は、味を確かめるといいそうです。
発酵している場合は、最初に砂糖水を作った時よりも甘味が減っています。
大抵の場合、ケフィアグレインを除いた後、残った液体を常温において置いて二日目にはほとんど甘味がなくなってしまいます。
フルーツジュースやクリスタルジンジャーなどを少量入れておくのですが、全て発酵に使われてしまうようですね。
子供達には、発酵臭になれるまでフルーツジュースと炭酸水を足して飲ませていますが、グレインを取り除いた後、翌日のものが限界。
一日経つと甘みがガクーンと減ってしまいます。
うーん、冬でこんなに早い発酵なので、夏はかなり気をつけないとあっという間ですね。