2015年4月8日水曜日

安全なフライパン

くっつかないテフロン加工の鍋やフライパン。
便利ですが、高温に熱すると発がん性のあるガスを発生します。
フライパンは毎日使うもの。
ということは毎日発ガン性物質を吸っているということになってしまいます。

しかも、どのノンスティックパンも数年もすればコーティングがはげてきます。
結局新しいパンに買い替えることに。

そこでおすすめなのが、キャストアイロンパン。
昔から使われてきた、鉄のフライパン。
メンテナンスが大変そうと思われるかもしれませんが、
慣れると非常に重宝するクックウェアです。
しかもとても丈夫で一度買ったら孫の孫の代まで使えます。

キャストアイロンパンは、その重さからすると、大変安価です。
同じ大きさのステンレス製のフライパンが30〜40ドルするのに対し、
キャストアイロンパンは20ドル程度。
日本の南部鉄の鍋よりもお安いですね。

bg5zf.jpeg


キャストアイロンパンは、正しく使うとノンスティックになります。

その方法は、パンの表面を不飽和脂肪酸のオイルでコーティングして高温で熱するだけです。
このことを、英語ではキャストアイロンパンをシーズニングする(seasoning cast iron pan)と言います。

最近のものはほとんどがプレシーズニングされています。
もし、シーズニングされていない場合は、
パンの表と裏をまんべんなくオイルでコーティングして、
(余分なオイルは拭いてください。)
高温(華氏450度、摂氏230度ぐらい)のオーブンで1時間程度焼きます。
これで準備完了。

後は、毎回使った後火にかけて乾かし、薄くオイルを塗って煙が出るまで熱する。

これさえ守れば、いつでもツルツルなキャストアイロンパンが使えます。

では、どれだけノンスティックかお見せします。

まずはパンを熱し、卵を割り入れます。
DSC_0664.jpg

次に卵をひっくり返します。
DSC_0667.jpg

で、またひっくり返してみます。
DSC_0678.jpg

フライパンがツルツルしているのがわかりますか?
ひっくり返す時に卵がこびりついて黄身が流れ出た〜なんてことはありません。
非常に簡単です。

使いこなせるか不安という人には、上の写真のような7インチの小さいものがおすすめ。
朝食の卵にピッタリな大きさです
質感や使い心地に慣れて、心の準備が出来たら大きなサイズも行ってみよう!

キャストアイロンパンの利点は、
安い
壊れない。
表面を傷つけないようにと注意する必要はありません。ガンガンいってください。
鉄分が摂れる。
ただし鉄分過多の人は注意。
安全。
発がん性物質やホルモンバランスを崩すような有害物質を発生しません。

その代わり、
重い。
私は10.5インチのアイロンパンの中に料理が入っていると、片手では持てません。
毎回乾かしてオイルを塗らないといけない。
濡れたまま放置すると錆びます。
酸に弱いので、トマトを調理する場合は短時間で。
とやや面倒な感もあるのですが、
ベネフィットの方がはるかに大きいと思って私は使っています。

シーズニングに使用するオイルですが、必ず飽和脂肪酸の多い植物油を使ってください。
私はグレープシードオイルを使っています。
油が酸化するのが心配というのは最もなのですが、
この酸化現象がパンの表面をシールし、ノンスティックになるのです。
酸化させたオイルはキャストアイロンパンにあげるものです。
私たちが食べる用ではないと割り切って使ってください。
バターやココナッツオイル等の飽和脂肪酸を使っても、
ノンスティックにはなりません。

使用するオイルはほんの少しでいいので、ご心配なく。

キャストアイロンにエナメルコーティングがついた鍋が、
あの有名なルクレーゼですね。
保温性にも優れて、おいしいお料理ができると大人気です。

キャストアイロンは重くていやという人には
ステンレス製のパンがおすすめ。
ただ、ステンレスはある一定範囲の温度以上、以下になると食べ物がくっついてしまいます。
お値段も高め。

そんな訳で、興味のある人は是非是非キャストアイロンパンを試してみてください。

0 件のコメント:

コメントを投稿