2015年4月30日木曜日

アメリカお粗末スクールランチ事情 

コロラドで、小学生の娘のランチにオレオクッキーを入れたら、
学校から注意されたというお母さんの話。

普段はフルーツを入れているのですが、
その日はたまたま切らしていたそう。
サンドイッチと一緒にオレオクッキーを入れたのですが、
娘はオレオを食べずに戻ってきた。
学校からは下のような注意書きが来ていた。

「ご両親へ。 生徒全員が栄養のあるランチを食べるのはとても重要なことです。これは公立の学校と同じで、ランチにはフルーツか野菜と、食べ応えのあるスナックとミルクを家から持ってくることになっています。もしポテトを持ってくるのであれば、一緒に食べるパンも必要です。ランチャブルズ(市販のランチ用にクラッカーや小さなハム、ジュース等をパックしたもの)、チップス、フルーツスナック(ガミーみたいなもの)やピーナッツバターサンドイッチはヘルシースナックとは見なされません。これは学校の大切なプログラムの一環ですので、全員従ってください。」

う〜ん、
サンドイッチも持っていた訳だし、
オレオぐらい食べさせて上げてもいいんじゃないかなと思ってしまうのですが。
しかも毎日持ってきている訳ではなく、
その日はたまたまフルーツを切らしていたからとお母さんも言っています。
一日だけオレオを持って行っただけでいきなり上記のようなノートが来たらぎょっとします。

しかも、このノートの「ポテトの時はパンも」というのも意味不明。
ポテトとパンを一緒に食べたい人がいるのだろうか?
ポテトサラダというならまだわかるけれど、
ポテトとパンもヘルシーなのか?

アメリカではランチの質はかなり前から問題になっています。
学校にソーダマシーンがあったり、
高校や大学のカフェにファーストフードがあったり、
砂糖や脂肪と肥満の関係はかなり深刻に話し合われています。
にも関わらず、この辺ではいまだに学校のランチは質の低さが改善されていません。

小学校のランチは日本のように給食ではなく、
買いたい児童だけが買うシステムなのですが、
ランチの値段は2ドル50セント程度。
ついてくるものは、
例えばチキン照り焼きライスというメニューの場合、
小さな小さなボウルにライスが入っていて、その上にちょぼっとチキンが載っています。
ご飯の量は日本のコンビニのおにぎりの半分ちょいぐらいだと思います。
それに野菜か果物(リンゴ一個とか、小さいレーズン一箱とか、ゆでたブロッコリ3つぐらいとか)
小さいジュースかミルク、またはチョコレートミルク。

これだけ。

高学年になってくるとさすがに物足りないらしく、
うちの子達は買いたがらなくなりました。

そもそもランチはスナックと考えているらしく、
長男がある日学校から帰ってきて
「僕のランチはグルメランチって呼ばれてるんだ」
と言ったことがあります。
ランチと言っても、おにぎりとゆでた野菜とか、ゆで卵とかだったのですが、
彼によると、ほとんどの子はマフィンやクラッカーを持ってきているのだそう。

コロラドの学校のように厳しいところは、この辺では聞きません。
小さい袋のチップスやオレオなんて、
持ってきてる子はたくさんいます。
多分、それがスタンダードではないかと思いますが、
ランチの考え方も国や文化によっていろいろ多様なので、
黒か白かとはっきり決められないのがアメリカの難しいところ。

1度息子のランチに、サーモスにおでんの残りを入れて持たせたら、
みんなにいい匂いがすると言われたそうです。
本当に美味しそうな匂いに思えたのか、それとも嫌みで言われたのかは謎。
匂いのことまで考えなかった〜と反省しました。

今から考えると、日本の給食の質の良さには驚くべきものがあります。
海外でわかる日本の良さ。
給食は日本の誇れる文化です。


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