2013年2月24日日曜日

ある日のお食事、レスキュー騒動とか

先日の日曜日は長い一日でした。
午前中は子供達の水泳大会。朝6時半に家を発ち、子供達は7時半には水の中。
カリフォルニアは冬でもスイミングは外のプールです。
どんなに暖かいと言っても、当日の朝の気温は8度。
調度サンタアナウインドという強風も重なってかなり肌寒い日になりました。
プールから出てくる子供達は寒さで体が震え、親としては急いでパーカーを着せたり、暖かいものを食べさせたりして本番に備えます。

お昼少し前に大会が終わり、下の娘がお友達の家に遊びに行きました。
お友達はビーチフロントのプライベートコミュニティーに住んでいるらしく、3時に娘を迎えに行った時には
「素敵なところだね」と一言二言褒め言葉を残してさっと去るつもりだったのですが。
彼女の家の前についた頃電話があり、今ビーチにいるのだけれど、子供達が歩いてそっちに向かっている。上の子が遠くに行ってしまい、ご主人が連れ戻しに行っているので自分はこの場を離れられないとのことでした。
ちょっとしたエマージェンシーのようなことを言っていたので、それを聞いた私の主人が息子を連れて先にビーチに下りていきました。たいしたことはないと言っていたのですが、娘と一緒に歩いてきたお友達を一人で残すのも心もとないと思い、私も一緒に下のビーチまで歩いていきました。

ビーチには、私の主人とコミュニティーのセキュリティーらしき人、他5,6人が立って遠くを見つめ、娘の友達のお母さんがその周りをうろうろしながら電話で話していました。
皆が見つめている先は海。遠くにわずかながら人影のようなものが。
鈍い私にもさすがに事の重大さがわかり、顔色が変わりました。
あれはかなりまずいのでは。どうやらパドルボートに乗っているらしいのですが、ほとんど視界から消えてしまいそうなほど遠くまで流されてしまっています。
パブリックビーチには必ずライフガードがいて、少しでも波が強くなってきたり流されそうな人がいると、荒波の中を泳いだりパドルボートでさっとかけつけてくれるのですが、ここはシーズンオフのプライベートビーチ。
On duty のライフガードがいないらしく、私たちはただ祈る思いで見つめるばかり。
おそらくレスキューには連絡が行っているはずなのに、ボートがなかなか現れない。
落ち着かずに歩き回るお友達のお母さんがどんな思いでいるのかと私もいてもたってもいられない気分でした。
私達が来てから10分ぐらい経ってからでしょうか。ようやく近隣のライフガードのレスキューボートがすごい勢いで視界に飛び込んできました。
と同時に、少し離れた市のポリスのヘリコプターが上空に現れ、レスキューを見守っているようでした。
もう大丈夫。
涙が出そうな安心感がどっとあふれ出たのを覚えています。
その後ヘリコプターが砂浜上空に近づき、その下を数台のパドルボートがビーチに戻ってくるのが見えました。
風が強いから帰れという警告でも出したのかと思ったのですが、実はこれもレスキューの一環だったのだと後に新聞を読んで知りました。
どうやら沖に流されたのは、うちの娘のお友達のお姉さん10歳と、他にそのお友達の女の子が二人。
お友達のお父さんは週に5回も海で泳ぐというオープンウォーターのスイマーで、気づいてすぐに海に飛び込み、最初にお友達二人を安全海域を示すブイまで連れて行ってそこで待機させ、彼女達が使っていたパドルボートで自分の娘を迎えに行ったようです。
そして、たまたまビーチにいた人達が有志で自分達のパドルボートでブイに待機していたお友達を連れ戻しにいってくれたのでした。
気づけばビーチには消防や救急車が来ていて、無事に帰ってきた女の子達はレスキューの黄色い毛布に身をつつんで震えていました。
当日は風が強く、パドルボートで海に出た女の子達はどんどん流されてしまい、そのうち疲れて泳げなくなってしまったのだそうです。
彼女達は三人ともうちの子供たちと同じスイムチームで週5日泳ぎ込んでいるスイマーです。どんなに泳ぎ方を知っていても、強風と荒波の中ではどうにもならないときもある。
この辺りのビーチは普段でも波が激しいことが多く、うちの息子はいまだに海を怖がります。
せっかく泳げるのにと、親としては歯がゆい思いでしたが、今年の夏はビーチのジュニアライフガードのプログラムに突っ込むつもりです。
海を知るということの大切さ。改めて学びました。

で、レスキューされた女の子達がジャクジーで体を暖めたりしている間、私は下の子供達を砂浜で遊ばせて、結局そこに2時間ぐらいいました。

身体的にというより、感情的になったからでしょうか、車に乗ったとたんホッとするのと同時に体が重くなり、帰って夕飯を作る気にもなれないのでピザでも買っていくことにしました。
調度ココナッツを買いにMother's Marketに寄ることになっていたので、ついでにピザもそこで調達しました。

そのピザが、かなりおいしかったのです!
お腹が空いていたので写真を撮る暇もなく食べてしまったのですが、リンクで我慢してください。
Amy's Pizza Margherita


Amy's three cheese pizza

調度お店でセールになっていて、二つで10ドルぐらいでした。直径20cmぐらいの小さめのピザです。

で、何がおいしかったかと言うと、やっぱりチーズだと思います。
私達のお気に入りは全員一致でMargherita。
パッケージの写真に偽りはありません。
凍っている状態で、四角いチャンクのチーズが結構たくさんのっていて本物感いっぱいだったのですが、原材料表示を見ると、「whole mozzarella cheese」とあります。
モッツァレラチーズは「part skim milk」と言って、一部脱脂乳から作っている低脂肪なものが多いのですが、さすがフルファットの力ですね。こくが違います。
大抵のピザは、フローズンでもデリバリーでも、チーズがたくさんのっている割には上に油が浮いているだけで、チーズ自体はプラスチックのようでであまり美味しいと思ったことがなかったのですが、アメリカに来て初めておいしいと思うピザに出会えました。

ところで、Mother's Marketに寄った真の目的は、「young coconuts」です。
普通ココナッツといったら、茶色い毛のようなものにつつまれたココナッツですが、この熟していないココナッツは、白い厚い殻に覆われています。1個2ドル~2ドル50セントぐらい。
最近何回かこのヤングココナッツを買って中のココナッツウォーターを飲んでいたのですが、以前は見向きもしなかった子供達が、急に飲みたいと言い出したのです。
前日に3つ買ったのですが、そのうちの一つを主人が割った時に失敗して、中の水を全部こぼしてしまいました。
そんなわけで、敗者復活戦です。

photo (4)

外側の皮が厚いので、少し包丁で削いでから穴をあけて、中の水を取り出します。
1個のココナッツからこんなにココナツウォーターが取れるときもあります。
photo (2) - Copy

たまにがっかりするほど少なかったりすることもあります。
なるべく重いココナッツを選ぶようにしてるのですが、なかなか難しいです。
甘ったるい味で、慣れるのにちょっと時間がかかるかもしれません。
私も最初に飲んだときは気持ち悪くなりました。子供達もオェ~っというリアクションでしたが、なぜか癖になったようです。
子供用にはココナッツに穴をあけて、そこに直接ストローを挿します。
トロピカル気分満点。(写真忘れました。。)

次に水がなくなって空になったココナッツを、中華包丁のようなものでえいやっと割ります。
そして、中のミートを取り出します。(これが一般的に言われるココナッツ)
photo (3)

お店で売っているココナッツは乾燥していますが、ヤングココナッツはゼラチンのようにプリプリしています。
これをスプーンでこそげ取ります。
photo (2)

こちらもココナッツウォーターと同じようにほのか~な甘みがあり、ゼラチンの食感とあいまってお寿司の「エンガワ」のような味がします。
刺身醤油と合うだろうな~。

今回私がやってみたかったのは、ココナッツウォーターをケフィアで発酵させること。
あと、ココナッツミートも水と混ぜてミキサーにかけ、そこにケフィアを入れておくとココナッツチーズのようなものができると本で読んだので、それも試してみたかったのです。

参考文献はこちら。


本当はミルクケフィアを使うらしいのですが、どこかでウォーターケフィアでもできると書いてあったので、だめもとでトライしてみることにしました。
子供達と一緒においしく食べられる発酵食品ができたらなと期待しています。
まだケフィアを入れて半日ほどですが、ウォーターの方はバブルがたくさん発生しています。
ココナッツチーズの方は、ブレンダーで混ぜたときに水を少ししか足さなかったので、最初からココナッツプリンのようなトロっとした感じになっています。一応ケフィアグレインを入れてあるのですが、発酵する前から既に固まっているので、次回はもっと水を混ぜてココナッツミルク的にしてからケフィアを足してもいいかなと思っています。
とりあえずどちらもとても楽しみ。
お味等のご報告は後日ということで。

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